都心でアライグマが繁殖中!現代のアライグマ事情について徹底解説

みなさまこんにちは!もふもふ大好きのEmmyです。
ふわふわの毛や丸っこい姿がかわいいアライグマ。お顔やしぐさも愛らしく、一度もふもふしてみたい動物なのですが…今このアライグマが日本で繁殖中!大問題になっているってご存知ですか?
今回はアライグマの生態から問題点まで徹底解説しちゃいます。

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アライグマは北米原産の動物


アライグマはもともとカナダ南部かパナマまでの北米大陸に生息しているほ乳類です。英語ではraccoon(ラクーン)といいます。
日本にはもともといない生き物でしたが、1962年に国内の動物園で飼育されていた12頭が脱走しました。これが日本で最初の野生化のきっかけといわれています。

1970年代後半にはアニメ『あらいぐまラスカル』が大ヒット。自分の家でもあの可愛らしいアライグマを飼いたい!という人が増え、ペットとして飼う人が増加したのですが…実はアライグマは本来森の中に住む、とても運動量が多い動物。大人になれば木登りできる設備を含めた10平方m以上のスペースが必要になります。飼育下での寿命は14年ほどと長く、繁殖期になると大変気性が荒くなるなど、一般家庭での飼育は大変難しい生き物だったのです。

結局、たくさんの人が飼い続けることができなくなったアライグマを野生に逃がしたり、またアライグマ自ら脱走するなどした結果、日本の自然で繁殖し始めてしまいました。
現在は特定外来生物に指定され、外国からの輸入やペットとしての飼育はもちろん、野生のアライグマの餌付けも原則として禁止されています。

どれくらい知ってる?アライグマの基本生態

アライグマは小型の犬ほどの大きさで、体重も4~10㎏ほど。タヌキと見間違えられることも多くあります。

雑食性で、果物や野菜などの植物から魚、カエルなどの両生類、バッタなどの昆虫類、貝やカタツムリなどあらゆるものを食べることができます。ネズミを食べたり、イノシシやシカなどの死体を食べることもあるといいます。人間の多いところでは残飯を食べるため、近くでアライグマの目撃情報があった地域ではゴミ箱にしっかりフタをしましょう。

大人のメスは妊娠率が高くほぼ100%。毎年春に3~6頭の子供を産みます。原産地ではオオカミなどの天敵がいますが、現在の日本にはアライグマの天敵となる動物がほとんどいないため、かなりのスピードで数が増えているのです。

都心でも目撃!適応力が高いアライグマの問題点とは?

アライグマは、非常に適応力の高い動物として有名です。もともとの生息地では水辺に近い森林に住んでいますが、海岸や田畑、湿地でも暮らすことができます。なにより私たちを悩ませるのは、人里や都市部にもよく順応することができる点です。農家の納屋や住宅の天井裏にこっそりと忍び込み、住みついてしまいます。

農村部だけでなく、東京などの都市部でも年々目撃情報が増えており、対策の強化が叫ばれています。なんと、日本だけでなくドイツやフランスなどでも、外来生物としてアライグマが繁殖し、問題化しているのです。

では、なぜアライグマ対策をしなくてはいけないのでしょうか?
実は、アライグマは体内に多くの病原菌を保有している可能性が高い動物なのです。回虫などの寄生虫や狂犬病などのウイルスを持っていることが多く、専門家からは「病原体のデパート」とまで言われるほど。ヒトへの健康被害が心配されるため、アライグマの過剰な繁殖には十分注意しなくてはならないのです。

アライグマの気性が荒い!


大人のアライグマはとても気性が荒く攻撃的です。

イヌやタヌキなどと出会った場合、じっと相手をにらみながら背中を丸め、威嚇の体制をとります。毛が逆立ち、「いつでも攻撃してやる!」というような迫力はなかなかのもの。そんな時に近づこうものなら鋭い牙で噛みつき!素早い体で右へ左へとジャンプしながら攻撃を繰り出してきます。手には引っかいて大ダメージを与える鋭い爪があるので、むやみに近づくこともできません。その爪を使って器用に木に登ることができるため、時には木の上から突然降ってくることもあります。

人が傷を負った例も少なくありません。みなさんは周囲でアライグマを見つけても簡単に近づかないようにしましょう。ご自宅にアライグマが住み着いてしまっていたり、農作物に被害を受けてしまった方は、まず自治体へ相談してみてください。

農作物や生態系への被害も甚大

農村や家庭菜園をしているところでは、アライグマによる農作物被害の大きさも甚大となっています。とくにトウモロコシやメロン、スイカなどへの被害が大きく、2012年には全国でなんと約3億4000万円の農業被害額を記録しました。
他にも錦鯉をとって食べてしまったり、家畜にけがをさせたりと、アライグマは多くの生産者が頭を抱える悩みの種になっています。被害を抑えるため捕獲などの対策が行われており、その捕獲数は年々増加していますが、まだまだ間に合っていない状況です。
加えて、日本の生態系へ与える影響も心配されています。日本固有の爬虫類や、気象となった鳥類の卵などを食べてしまう可能性があるためです。
日本でのアライグマの活動にはこれからも十分に注意を払わなくてはなりません。

まとめ

日本国内に分布を広げ、私たちの生活や日本の自然に影響を及ぼし始めたアライグマ。あちこちで深刻な問題をもたらしていますが、もともとは人間のエゴで持ち込んだものだということを忘れてはいけません。日本人とアライグマ双方にとってよりよい未来が訪れるよう願いたいものです。