野生動物の宝庫ボルネオ。世界で3番目に大きく日本の約2倍の面積を誇るこの島には、固有種のテングザル、ボルネオオランウータンなど独自の進化を遂げた生物が多く生息します。今回ご紹介するボルネオ象もこの島に生息しています。

アフリカ象やインド象の様に聞き慣れた名前ではないので、ボルネオ象?と首を傾げる方もいらっしゃると思います。ジャングルの奥地で生活していた為、詳しい情報が分かっておらず幻の象と呼ばれています。

日本の動物園にはいるのでしょうか。幻と言われているだけに難しい気がしますが・・。そんなボルネオ象についてピッキュウと見て行きましょう。

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ボルネオ象について

ボルネオ象はマレーシアのボルネオ島北東部のみ生息しています。体長約2,5mと象の中では最小種です。全体的に丸みを帯びた体形で、頭部は肩より低く猫背の様な感じでしょうか。牙は真っ直ぐに伸びていて、地面に着きそうな長い尾が特徴です。

ボルネオ象に関する仮説

ボルネオ象には2つの仮説があります。1つは在来説で2003年にDNA鑑定の結果、アジアゾウの亜種で、長い年月を経て独自に進化した象という結論になりました。もう一つは外来説で他の島から持ち込まれ、それが野生化したものと言われています。

これは2008年に発表され、ボルネオ象が昔からこの地にいた考古学的証拠がない事と、14世紀東南アジアでは寄贈品として象を送っていた事、19世紀末には労働目的で象を輸入していた事などが挙げられています。

ボルネオ象は害獣?

マレーシア産業の1つパーム油。アブラヤシの実から採取されるもので、世界の生産量の3割を占めています。生産拡大の為アブラヤシのプランテーション開発が進み、結果森林が消えていきました。

餌を求めボルネオ象は人間の生活域に侵入し、害獣扱いされ銃殺や毒殺されてしまったのです。

ボルネオ象の保護

ボルネオ象は絶滅危惧種に指定されています。ボルネオ島では野生生物レスキューセンターを建設し、保護活動を行っています。この施設は日本の企業や動物園も携わっており、企業や一般から寄せられた寄付金で開設しました。これから象の個体数が増える事を願っています。

日本にいたボルネオ象

広島県の福山動物園にボルネオ象はいます。ふくちゃんという名前の女の子で、2001年に来園しました。しかし2016年の3月に結核に罹ってしまいました。ふくちゃんの治療は始まりましたが、象の結核治療は国内でも初めてでした。一時は危険な状態でしたが、看病の甲斐もあって小康状態まで回復しました。現在は晴れた日に少しの時間だけ屋外に出て来るそうです。取りあえず一安心でしょうか。

まとめ

今回ボルネオ象について紹介しましたが、まだまだ謎の多い動物です。また絶滅の危機に瀕していますので、更なる保護が必要です。そしてふくちゃんも早く元気な姿を皆に見せて下さいね。