今回はモフモフです。フワモフがたまらないジャコウウシです。牛というと大きくてがっしりしているイメージですね。もちろん大きな身体ではありますが、極地という寒い環境で暮らすため、身体中が多くの毛でおおわれているのです。また、子供のあどけない姿は、愛玩動物にも引けをとらない可愛さです。とても子煩悩としても知られる、ジャコウウシの魅力を見ていきましょう。

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ジャコウウシとは

カナダ北部やデンマークのクリーンランドに自然分布をしており、後にアメリカ合衆国のアラスカ州、ノルウェーのスヴァールバル諸島などに移入。偶蹄類ウシ科ジャコウウシ属に分類され、体長オス2m~2.46m、メス1.94m~2m程度。体重オス263kg~600kg、メス280kg~295kg。身体をおおう毛は、硬くて長い上毛とフワフワな柔らかい下毛があります。暖かい季節になると下毛が抜け落ちるなど、気候や気温にあわせた対応をおこないます。

草や木の葉などを食べる食性を持ち、冬場は雪におおわれている植物を蹄を使って掘り出し、夏は水辺周辺がエサの補給場所です。繁殖期に入ると、オスは眼下腺から麝香の匂いに似た分泌液をだします。ジャコウウシの名前の由来は、この行動にあるとされています。8月に交尾をおこない8か月の妊娠期間後、1頭産むのが一般的で、生れた幼獣は数時間後には、自力で群れについていくことが可能です。メスと子ウシは群れ単位で行動し、群れは数頭~100頭近い単位で構成されます。これに対してオスは、単独かごく少数の群れで移動をおこないます。

集団で子を守る

オオカミなどの外敵から身を守る場合、ジャコウウシは集団で協力し合います。襲撃を受けたときには、子ウシを中心に置き、取り囲むように円陣を組み攻撃に備えます。これは、寒さが厳しい強風時においても見られる行動です。野生動物や寒風に対しては効果があるものの、遠距離からの猟銃による狙撃には対応できず、多くのジャコウウシが狩られた歴史もありました。

人との関わり

皮や肉を目的とした狩猟がおこなわれ、個体数は減少しましたが、現在は法律により規制や保護がされています。「キヴィアック」と呼ばれるジャコウウシ産毛は、希少で高価な繊維として有名で現在も取引がありますが、捕獲制限量を決めて乱獲を防いでいます。またアラスカやノルウェー、シベリアでは保護法により定められた保護区内で安全に暮らしています。

おわりに

ここまで、モフモフのジャコウウシについて見てきました。名前の由来や子ウシを大切にする様子をお伝えしました。長い歴史の中では、人と動物ではどうしても狩る狩られる関係になってしまいますね。しかしながら、現在はしっかりとした保護によって、個体数の維持につとめています。いつまでも、かわいいモフモフを見ていたいですね。