ベルーガと聞いてどのような動物かイメージできなくても、シロイルカと言われればピンと来る方も多いのではないでしょうか。白い体と表情の豊かさに特徴があります。CMにも登場し口からだすバブリングで人気を博しましたが、詳しい生態などは神秘のベールに包まれています。ここでは、あまり知られていない、ベルーガ(シロイルカ)について見ていきましょう。

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シロイルカとは

別名のベルーガやシロクジラとも呼ばれ、北極海やベーリング海北部、オホーツク海、クック湾、セントローレンス湾などに分布。偶蹄目イッカク科シロイルカ属に分類され、体長オス5.5m、メス4m程度、体重オス1,300kg、メス600kgとイルカの中でも大きいことが別名のシロクジラの由来です。また、ロシア語で白いをあらわすベルーガの名の通り、体全体が白い色です。

海のカナリアとバブリング

シロイルカは「海のカナリア」と呼ばれています。鼻腔の奥で作った音波を前頭部にある「メロン」と呼ばれる脂肪組織を使って、さまざまな鳴き声に変化させます。50種類にも及ぶさまざまな音声が記録されており、口笛のような音やキーキー音、クリック音などいろいろです。これは、仲間とのコミュニケーションや周囲との位置関係を確かめるエコロケーションに使われます。食べ物としては、魚類や貝類、甲殻類のほか、ゴカイなどの環形動物が挙げられます。シロイルカは頭が良く社会性のある動物です。5頭以上の群れで獲物を追い込み捕食する行動を浅瀬や浜辺で見ることができます。海底にいる獲物を捕らえる場合、口から水を吹き付けて底にいる動物を捕食します。このとき口を突き出す動きができるため、より効果的に水圧をかけることができ、この口の動きを応用したのがバブリングです。

人との関わり

かつておこなわれた鯨油や飼料用などの商業捕鯨により生息数は減少しました。伝統的なイヌイットによる狩猟は続いていますが、商業捕鯨は停止されています。現在は環境汚染が原因の個体数の減少があり、地球温暖化による水温の変化もたらす影響が懸念されています。

おわりに

ここまで、神秘的な動物ベルーガ(シロイルカ)について見てきました。イルカは知能が高いことで知られていますが、社交性もあるようですね。水族館を訪れると、カメラ目線で向かってきたり、小さな子に寄り添ってみたりとする姿がみられます。好奇心からくる行動とも思えますが、まるで人間に好意を持っているようですね。