ワニが人になつく?ワニの被害も年間1000人近く報告されている現代で、にわかに信じ難い話ではあります。ワニを馬鹿にする訳ではないのですが、ワニのショーでは噛まれるという事故も起きています。慣れていてもやはり野生生物。何が起こるか分かりません。そんな先入観を払拭したのが、アメリカワニのポチョです。今回はアメリカ中央のコスタリカで起きた人とワニによる友情と信頼について、最近人間関係が希薄になっているピッキュウが紹介します。

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アメリカワニのポチョとは

ポチョはクロコダイル科のワニで体長約5m、体重約450kgでアメリカワニでも大型です。性格は他のワニに比べると臆病で人を見ると逃げてしまうので、よく人に懐いたものだと感心します。

チトさんとの出会い

漁師のジウベルト・シーダンさん(通称チトさん)が漁に出掛けた際、家畜を襲い農家さんに反撃を受け、左目を失って瀕死のポチョを見つけました。チトさんは放っておけず家で看病を始めたのですが、自分がその場にいたら助けるだろうかと疑問に思います。恐らく素通りしていたでしょう。

献身的な看病

助けた当時の体重は68kgとかなりやせ細っていました。随分とエサにあり着けてなかったのでしょう。ポチョもなりふり構わず家畜を襲ったのだと思います。チトさんの半年にも及ぶ看病で次第に回復していき、その間ポチョと一緒に寝ていたそうです。かなり勇気のいる行動ですね。

いつしか家族に

元気になったポチョを自然へ帰そうと、チトさんは近くにある湖へと連れて行きました。しかし何度逃がしても自分の後を付いて来るのです。自然に返すのが一番と思っていても、半年間面倒見ていれば愛着も湧くと思います。チトさんもさぞ嬉しかった事でしょう。ポチョもチトさんを“この人なら大丈夫”と思ったかもですね。それから共に生活を始めました。チトさん52歳ポチョ推定50歳、同じ世代同志、何か通ずるものがあったのでしょう。

ポチョと遊ぶ

ポチョと一緒に泳いだり上に乗ったりと、まるで犬と遊んでいるかのような光景ですが、ポチョはチトさんに腹を見せていた事です。陸上ではなく水中での事でしたが、チトさんを信頼しているからこその行為と思います。またチトさんもまるで警戒していない様子で遊んでいます。今まで危ない目に遭う事はなかった事が分かりますね。

ポチョの死

そんなポチョも2011年10月11日に亡くなりました。16日には葬儀が行われ、数百人の参列者と共に行われました。チトさんにとっては家族が亡くなったのと同じで、その悲しみは言うまでもないでしょう。

さいごに

野生動物が人に懐くという事は何度か聞いた事がありますが、ワニが人に懐いたのは初めて見ました。心を通わせれば、ワニも懐くんですね。遅れましたが、ポチョ、安らかに。