瑠璃色の綺麗な羽根を持つルリカケス。海外の鳥かと思えますが、れっきとした国産の鳥で、鹿児島県の奄美諸島にのみ生息しています。その為中々お目にかかれず、動物園でも飼育されている所は東京の上野動物園、鹿児島市の平山動物園、仙巌園の3か所だけです。一体どのような生活なのでしょうか。そんな野生のルリカケスの生態について、今回ピッキュウがご紹介したいと思います。ちなみにルリカケスというお酒をご存知でしょうか。1979年に作られた日本初のラム酒で、琥珀色したキャラメルの様な甘い香りとトロトロとして後を引かない美味さで、女性にも人気のお酒です。皆さんも是非ご賞味を!

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ルリカケス(瑠璃懸巣)とは

ルリカケスはスズメ目カラス科カケス属の鳥で、全長約40cm、体重約200gでハト位の大きさです。色は頭部が瑠璃色、背中からお腹の辺りが赤茶色、翼や尾は瑠璃色と3層に色が分かれていて、嘴や翼・尾の先端は白色で喉の辺りに白に毛が少しあります。

生息域や食性

生息地は冒頭でも述べましたが奄美大島の南部、加計呂麻島、請島の森林地帯に生息しています。民家の軒先に巣を作ることもあります。食性は木の実や果実、昆虫や爬虫類、両生類や鳥類の卵など基本的には雑食性です。10月頃から好物であるドングリなどを集めて冬に備える行動(貯食行動)をします。ルリカケスはカラスの仲間ですが、ヒマラヤに生息しているインドカケスが一番近い種です。どちらも昔アジア大陸に生息していた祖先から分かれた遺存固有種と言われています。

声がうるさいルリカケス

綺麗な見た目とは裏腹に鳴き声が残念なルリカケス。やはりカラスの仲間なのか地元の方もうるさいと思えるほどの濁声で「ギャー、ギャー」と鳴きます。しかしこの鳴き声は威嚇のための声で、子供を呼ぶときは「クー、クー」と優しく鳴きます。奄美では別名ヒョウシャまたはヒョシャと呼び、これは鳴き声から付けられたもので、この他にも色々な鳴き声があります。全て聞いてみたいですね。

ルリカケスの減少から保護へ

かつて標本や飾り羽根などの装飾品用として乱獲されていたルリカケスは、大正10年に天然記念物に指定され保護されました。しかし開発による生息地の破壊、ハブ退治用に放たれたマングース、ノネコの捕食によって数を減らし、平成10年には絶滅危惧種になりました。そこで森林伐採の減少やマングースの防除といったルリカケスの保護活動が行われました。その結果次第に数が増え、平成20年には少なくとも1000羽はいると推定されていて、現在では絶滅危惧種から外れています。

まとめ

鹿児島県の県鳥であり、1963年には10円切手のモデルにもなったルリカケス。なんとか絶滅の危機からは脱しましたが、まだまだ安心できません。日本の固有種として、また天然記念物として更なる個体の増加が望まれます。