なんとゴージャスなネーミングでしょうか。その名の通り全身が金の体か?それとも金を集めるのが得意なのか……。なんてことはありません。サバンナに生息するこの個体の体毛は乾季・雨季により変化します。乾季は薄い金色、雨季は茶褐色になります。おそらく乾季の時期に見てキンイロジャッカルと名付けたのでしょう。

見た感じ細めのオオカミか太ったキツネのようで、よく見るジャッカルとあまり似ていないと感じます。ではキンイロジャッカルとは何なのか、一体どんな生活をしているのかを私ピッキュウと一緒に見て行きましょう。

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キンイロジャッカルとは

食肉目イヌ科イヌ属で体長が最大で1m、体重15㎏とジャッカルの仲間では最大種です。群れはオスメスのペアで行動し、子供が成長すると一緒に狩りに行きます。まだ狩りが出来ないもの(ヘルパー)は子供を外敵から守る役割をするので、親も子供の心配することなく狩りに臨めます。

古代エジプトの守護神

死者の守護神として古代エジプトでは、アヌビス神が死者の安らかな眠りと来世への手助け、そしてミイラ作りの神として崇められてきました。このアヌビス神のモチーフがキンイロジャッカルです。また周辺にいる野犬の群れから墓を守るため、飼い主に寄り添う姿が守っている様に見えた事も守護神の由来とされています。

アヌビス神

果物から死肉まで

サバンナではトムソンガゼルの子供を多く狙いますが、複数になると大型の草食動物を襲うこともあります。ただ基本的には雑食性なので生息環境にもよりますが、果物やサトウキビなども食べます。
また大型の肉食獣が残した獲物を食べ、時には横取りする事もあります。そんな経験からおこぼれにあやかる為、後を付け回すものもいます。また死肉のみで生きている種もいる事から、きっと食べ残しを許さないタイプだという事が分かります。

早食いのワケ

せっかく狩りに成功してもその体の小ささ故か、他の肉食獣に横取りされてしまうので、身についた能力が早食いです。とにかく急いで胃の中に、という事からあまり大型の獲物は狙わず、小型のみをターゲットにしているのでしょう。

トムソンガゼル

驚きの新事実

キンイロジャッカルはアジアや欧州、アフリカの北東と広範囲に生息していましたが、アフリカに生息する種は別物である事が報告されました。研究結果によれば、頭がい骨はアフリカの方がユーラシアよりも大きい事、姿は同じだがアフリカの方はハイイロオオカミの遺伝子に近い事、これによりアフリカに生息しているキンイロジャッカルは新種のオオカミであるという結果が出たのです。

改名 アフリカンゴールデンウルフ

イヌ属でこの大発見は150年ぶりと言われていますが、実は数年前からその研究を行っていました。まずアフリカにハイイロオオカミが生息していない事、そしてキンイロジャッカルと見た目が違う事、この2つが発見を遅らせた原因とも言えます。確かに2種の写真を拝見しましたが見分けがつかない程で、これを違うもの同士とは恐らく思えないでしょう。正に世紀の発見です!

さいごに

今回キンイロジャッカル改めアフリカンゴールデンウルフ(アフリカ限定)について紹介してきましたが、もしかしたら我々の知らない新種がすぐ近くに存在しているかもしれません。あなたがペットとして飼っているのももしかしたら……なんてこともあり得ますよ。