ヘビの中で最も多様なサンゴヘビモドキ(Atractus)属に、新たに3種が加わった。そのうちの1種には、ギリシャ神話に登場する冥界の番犬「ケルベロス」の名が与えられた。

 そのAtractus cerberusはこれと言って印象的な姿をしているわけではない。体の色は茶色と黄色で、長さは30センチほど。生息地は南米エクアドルにあるパコチェ野生生物保護区で、境界付近の森の岩や倒木の下に隠れるように暮らしている。
引用:ナショナルジオグラフィックス

冥界の番犬その名も「ケルベロス」。今回新たに見つかった新種の名前です。ケルベロスはギリシャ神話に登場します。3つの頭を持ち、鬣はヘビ、尾が竜の怪物なので私の想像としては、突然変異した犬(頭が2つ以上)か若しくはライオンのようなイメージですが、今回発見された新種「ケルベロス」はヘビでした。

ではなぜこの名前に? 理由は生息している地域の景色にありました。この近くで石油の精製所の建設が始まり、森林が伐採され周辺が荒廃した状態になったことがありました。
さながら地獄の入り口のように見え、そしてこのヘビも番をしているかのように住んでいたことからこの名前になりました。

インパクトのあるこの名前を持つケルベロス。一体どんな生態なのか、私カミさんに睨まれ動けなくなった経験のあるピッキュウがご紹介したいと思います。

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多様性なヘビの一種

ケルベロスは最も種類の多いサンゴヘビモドキ属のヘビです。この種類は現在判明しているだけでも140種類確認されています。生物の多様性としてはトップクラスで、今後も新種が発見される可能性が期待できます。

小柄で地味なケルベロス

体長は約30cmと普通のヘビに比べると小さいケルベロス。その姿も茶色系であまり特徴のない個体です。元々この種類は地下などに生息しているものも多く色も地味なので、新種の捜索となると困難を極めます。人目に付きにくい色や生息域が、ケルベロスにとっては好都合だったという事でしょう。

小柄なヘビ

ケルベロスの故郷

南米エクアドルの西側にあるパコチェ野生生物保護区内でこの新種は発見されました。しかしこの保護区の周辺は森がなく、まるで陸の孤島の様な状態になっています。原因は人間による森林伐採で、ケルベロスもこの保護区にまで追いやられたのかも知れません。

森林破壊による新種の発見

人間の森林伐採により発見された3種のヘビですが、エクアドルに限ったことではなく、マレーシアでは8000年も前に生きていたヘビが人間の犠牲となっています。この個体も未知の種類で、原因はエクアドルと同じです。
「森林破壊=新種の発見」となってはいけないのですが、皮肉な事にこれが現実となってしまっているのもまた事実です。

環境保護VS産業振興

現大統領コレア氏の石油探査による森林破壊、これを阻止する環境保護活動家、両者の対立は激化する一方です。とは言えやはりその国のトップがイエスと言えばそうするしかないのも現実です。そうはさせまいと保護活動家も全国より資金を募り、その額36億円にもなりました。この資金で石油探査の中止を提案しましたが、政府はこれを拒否するという事態になりました。結局の所環境保全よりもお金なので、この国の自然がなくなるのも時間の問題なのかもしれません。

切り株 森林伐採

まとめ

今回新種に加わったケルベロスを紹介しましたが、まだこの国には未知なる生物が多く存在していると思います。それは手付かずの自然がある事なので、このままの状態を保って欲しいものです。その発見は決してお金では買えませんので。