こんにちは、鳥と共に育ち鳥と共に暮らしているライターのHI-Dです。
ウズラといえばニワトリと違い卵しか見た事がない人も多いのではないでしょうか。ニワトリは外国起源の鳥ですが、ウズラは国内起源の鳥です。なんと。まだ野生の個体も存在している種類です。そのため、ニワトリがかかりやすいウイルス病にも抵抗性を持ち、一般家庭での飼育も簡単です。メスはほとんど鳴かず、オスは呼び鳴きに叫ぶ程度なので騒音の問題もほとんどありません。病気に強く、静かな鳥であるウズラ。今回は卵を孵化させる方法について紹介したいと思います。

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卵の入手

最近スーパーの卵を温めると30個に一つ程度孵化するという話しを書いているサイトをよく目にします。そんなことしなくとも、ニワトリと同じく”種卵”というワードで検索すると通販サイトで孵化用の有性卵が販売されています。そちらで試すことをオススメします。値段相場も比較的安く、普通のものであれば1個40〜100円程度で入手可能です。シナモンやパイド、白、アルビノなども希少で高価ですが販売されている場合があります。白種の雛はニワトリでよく目にする様な黄色いヒヨコで、小さい分非常に可愛いらしく愛着が湧きます。

孵卵器

孵卵器を作る場合は37,5〜38℃の温度を維持できる空間が必要になります。機械を使って作るのも比較的簡単ですが、今回は一般家庭で夏休みの自由研究に使える簡易孵卵器の作り方をご紹介します。まず発泡スチロール箱と40℃近くまで設定可能なペット用パネルヒーターを用意します。パネルヒーターのパネル以外の機械の部分は湿気や熱で故障する恐れがあるので、発泡スチロールにパネルを差し込む切り込みを入れ、パネルのみ箱内部に差し込みます。そして温度計を入れ、表面温度が38℃になるまでパネルの上にティッシュペーパーを敷いて温度の調節をします。パネルの切れ込み部分はアルミホイルを詰めて完全に隙間をふさぐと良いでしょう。湿度は高すぎて水が滴るレベルでなければある程度高い方が良いですが、低いと卵が乾燥してしまうので、孵卵器内部のパネルヒーターから遠い場所に小皿をおいて、その上に水で湿らせた布やティッシュペーパーを置くと良いでしょう。湿度が50%以上あるのが理想です。

値段

基礎になる発泡スチロール箱は魚介や野菜を購入すると付いてきますが、釣具屋でも600円程度の値段で購入出来ます。ペット用パネルヒーターは1800〜2800円ほどで販売されているので、40℃以上に設定可能なモノを選んで下さい。温度計は100均で販売されている温度湿度計で問題ありません。湿度も計ることができてとても便利です。本格的な孵卵器を購入すると15000円〜23000円ほどになってしまいますが、この簡易孵卵器であれば3000円ちょっとで作成可能です。

転卵

鳥の卵の多くは卵を定期的に転がす作業が必要です。この転卵を行わない場合は、卵膜に胚がくっついてしまい途中で成長が止まったり、殻を割って出てくる事が出来なかったりなどの障害が起こります。6時間に1回、つまりは1日に4回ほど卵を動かす作業を行いますので、卵を簡易孵卵器に入れる前に、1.2.3.4の数字を卵の四面に記入しておくことをオススメします。転卵の角度も、四分の一回転がベストです。ウズラの卵は18日で孵りますが、普通は孵化2日前の16日に転卵を止めます、ただ転卵を続けても孵化率は変わりません。本格的な孵卵器の場合は自動転卵なため、ヒナが孵化したのにも関わらず機械が動いてヒナを引きずってしまい、ヒナを弱らせる場合があるので、通常通り2日前に転卵を止めた方が無難です。

ヒナの飼育

飼育容器は40センチ水槽で問題ありません、マットには犬用のペットシーツを敷いて、その上に小動物や鳥の砂浴び用に販売されている砂を敷くと良いでしょう。ヒナは羽が生え変わるまで体温調節が出来ないので、水槽のどこかに孵化用に使用したペットヒーターを入れて温かい場所を作ってやることが大切です。産まれたヒナはヒヨコなので、半日程度で自ら歩きエサを食べ始めます。水は試験管サイズの鳥用水入れが販売されているので、それを針金などで水槽にぶら下げると良いでしょう。産まれて2日以内に水場とエサ場を指でつついて教えてやらないと餓死してしまう個体もいるので早めに教えてあげて下さい。小屋などを入れてやると喜びますが、小屋と水槽の間など、ギリギリ入り込める隙間に入り込んで出られなくなり死んでしまうことがあるので、小屋を入れる場合は水槽の幅にキッチリ収まるサイズに作ることが必要です。水草育成用小型ライトで照らしてやると太陽光の代わりになり、カルシウム不足での障害が起こらなくなるので、水槽飼育の場合はライトが必須になります。

エサ

エサは市販のウズラ用飼料でも問題はありませんが、作る場合は植物性タンパク質が豊富なきな粉、炭水化物として米粉、ビタミンが豊富な小松菜粉、犬のふりかけ用などで販売されている魚粉や肉粉、きな粉を利用しているのでポックス病予防に青ノリ、カルシウム源にミキサーで粉にしたカルビタミックスをまぜます。他にも色々な野菜の粉を混ぜても構いません。フレッシュな野菜も細かく刻めばよく食べます。ミルワームやミミズなども好んで食べますが、オヤツ程度で良いでしょう。鳥類に絶対にあげてはならないモノはアボカドで、一晩ほどで心臓を壊し死に至らしめます。他にもネギやニラなど普通鳥に与えてはならないものは与えない方が無難です。メスであれば大きくなると卵を産んでくれるという楽しみがありますが、オスも人によく懐くので可愛いと思います。自由研究としてはかなり面白い部類なので食育も兼ねて試してみることをオススメします。