エクアドルでカエルの新種が見つかった。しかし、すでに絶滅の危機に瀕している可能性が高い。

この新種は、長いこと近親種のPristimantis ornatissimusと混同されてきた。黄色と黒の体が特徴的な、よく知られたカエルだ。

新種のカエルを発見したのは、エクアドルのキトにあるサン・フランシスコ・デ・キト大学の進化生物学者フアン・マヌエル・グアヤサミン氏のチームだ。実は、このチームは新種を探していたわけではなく、既知の種を詳しく調べようとしていただけだった。

引用:ナショナルジオグラフィックス

カエルと言えば、と聞かれたら最初に思い出すのがアマガエルです。特にアマガエルはほぼ全身緑の小さな体で、ちょこんと座っている姿を見るとつい写メを取りたくなってしまいます。
しかしカエルと言っても世界には様々な種類のカエルが生息しており、その生態も千差万別で派手な色彩のカエルもいれば、砂漠に住むもの、内臓が透けて見えるものなどその数なんと4000種類にもなります。
そんなカエル達ですが、この頃南米エクアドルで新種が発見されました。しかも絶滅の危機に直面している種類です。一見どんな環境でも適応出来そうなカエルですが、それが絶滅危惧種になった経緯や生態について紹介したいと思います。カエルの合唱は好きですが、梅雨が嫌いなピッキュウがご紹介いたします。

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偶然見つかった新種の特徴

エクアドルの研究チームによって発見された新種のカエルですが、そもそも新種の捜索ではなく偶然に発見されたものでした。決定的なのは体の模様で、網目模様が特徴なのと目の色の違いが新種である証拠となりました。

環境に適応した能力

昔の話ですが、小学生の時理科の教科書で「カエルは水中に卵を産んで、それがやがてオタマジャクシとなり成長と共に次第にカエルの形になっていく」という様子を表した図を見た記憶があります。
しかしこの新種のカエルは、一段階工程を飛ばした状態で大人へとなります。オタマジャクシにならないのです。そもそもこのカエルが発見された地域は、沼や池などのない傾斜のある雲霧林地帯で、水中に卵を産むなどという事も出来ない場所です。その中での適応能力として卵から孵化したら即大人の体、という能力を身に着けたのでしょう。

特殊な環境で生き残ったが故の代償

カエルに限らず特殊な環境に対応した生物は、その環境が日常となってなければなりません。この新種も例外ではなく、この山岳地帯の水の無い環境で生きていた個体で、いきなり環境を変えても対応できるのは困難です。
今回絶滅の危機になったのはその個体の生息域もそうですが、人間による環境破壊も原因になっています。その環境被害は森林伐採で伐採した後に農地などに変わって行き、今までそこに住んでいた生物がだんだんと山の方へと逃れてしまいます。
当然今までいた種類以外の物も、新種のいる地域へと逃げていくので生態系が当然変わって行きます。中にはカエルを捕食する物もいますので個体数は減っていく一方です。
もう一つは火山活動による危機です。エクアドルにあるコトパクシ山(活火山)が噴火の兆候にあるかもしれなとの情報があることです。そうならない為にも、新種や絶滅の危険のある個体の保護が重要課題となりそうです。

新種が発見された国エクアドル

南アメリカの北西にあり国土は本州と九州を合わせた大きさで、国の中央にアンデス山脈があります。そのせいか気候も様々で熱帯地域や乾燥地帯、氷河のある山岳地帯など異なる環境が特徴的です。また自然豊かでコーヒーやココア、バナナなどの栽培が盛んな国としても有名です。この溢れる自然と変化にとんだ気候・地形が、新種の誕生と大きく関わっていることでしょう。

さいごに

今回絶滅の危機にあるこのカエルですが、世界には約30種類以上の絶滅危惧種がいます。人間による乱獲や環境破壊によりその個体が減っているのも事実です。そうならない為にも、人が自然と共存できる環境を作る必要があります。もしこの環境が実現できれば今回紹介したカエルの様な悲劇は減っていくことでしょう。