高知市浦戸の桂浜水族館に、ノコギリガザミが仲間入りした。
体重約2キロ、甲幅約25センチの大型のカニ。
高級食材として知られ、このサイズは市場でもなかなか出回らない大物だという。

引用:どうぶつ新聞

イギリスでは通称“マッドクラブ”。これは主に泥(mud)の中に生息していることが由来です。ですがあの巨大なハサミとその破壊力を想像すると、どうしても狂暴(mad)なカニと連想しがちなのは私だけでしょうか。

しかしこのノコギリガザミは実に濃厚な味がしており、丸蒸しは最高です。普通の蟹に比べると身もしっかり詰まっていて、何より大きな爪の詰まり方は食べ応え抜群です。生息域等の関係もありますので少々の泥臭さはありますが……。

最近では養殖されている県もあり、いずれは“ノコギリガザミの刺身”や“しゃぶしゃぶ”なんてメニューも出てくるかもしれません。

今回高知県須崎市で偶然水揚げされたこのノコギリガザミ。体重2kg甲幅約25cmの大きさで、漁師さんもさぞ驚いたことでしょう。そんなノコギリガザミについて甲殻類大好きの私ピッキュウがご紹介致します。

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比較的熱帯地方に多いノコギリガザミ

日本では南西諸島など温暖域の生息が多く、河口の汽水域や干潟などに巣穴を掘って生活しています。またマングローブがある場所では、その根元付近に巣穴を作って生活していることが多く、通称“マングローブガニ”とも呼ばれています。

ノコギリガザミは夜行性で昼間は巣穴でじっとしていて、夜になると好物である貝類、ヤドカリ、カニなどを捕食します。彼らの食事した後はそこら中に貝殻の砕けた跡などが散乱しているので近くに生息していることが分かります。

泳ぎも達者なノコギリガザミ

ノコギリガザミはワタリガニの種類で一番下(ハサミを上と見た場合)の足がヒレのようになっており、遊泳が可能なカニです。しかしワタリガニ程の遊泳力はなく、やはり体が重いのか底を這うような感じで泳いで移動します。
元々はもっと南の水域に生息していたので、新天地を目指して日本水域へやってきたのでしょう。

飼育は可能だが水槽は大きめに

一般的に干潟など多く生息しているため、飼育となるとその環境を作ることが大事です。まずは水槽ですが出来れば大きめの物でなるべく頑丈な物がいいと思います。次に砂などを敷きますが、あまり多く敷くとアンモニアなどの有害物質が溜まり死亡の原因となり、また脱走してしまうので少なめがベストです。そして必ずフタをしておいて下さい。砂の量を少なくしても個体自体が大きくなれば這い上がる力もありますので、フタの上になどに重いものを置いておくと良いでしょう。
また、南国に生息しているので冬季にはヒーターを設置するなどの温度管理も必要になります。

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寄贈されたノコギリガザミがいる桂浜水族館

70年以上の歴史がある水族館で今も地元に親しまれています。アシカのショーやふれあいイベントなどがあり、ドクターフィッシュ体験、ペンギンやウミガメの餌やりの体験もでき小さなお子さんは勿論大人も楽しめます。また博物館もあり観光としても人気の施設となっています。

住所 高知県高知市浦戸778 桂浜公園内
Tel 088-841-2437
入園料   大人      1200円
      中学・高校生   600円
      幼児(3才より) 400円

さいごに

今回偶然にも高知で水揚げされたノコギリガザミ。タラバやズワイに比べればマイナーな存在ですが、鹿児島県の種子島ではノコギリガザミの養殖が始まろうとしています。いずれはタラバ・ズワイに続くカニとして日本各地に流通されると思います。鑑賞用としても食用としてもこれからに期待が持てそうです。