最近どうもウサギからライバル視されているような気がする、ライターの岡里名桜です。どんな動物でもそうですが、ウサギにも性格に個体差があり、ノンビリさん、おこりん坊など、まるで人間のようなバリエーションです。これはたぶん、草食動物であるがゆえの「臆病さ」の強弱の違いによるものではないかと私はにらんでいます。さらに、オスの場合は縄張り意識もからんできます。ウサギの行動や表情に表れる感情は、イヌやネコと比べると地味ですが、傾向としてはネコに少し似ているかもしれません。それでは、ウサギの代表的な感情表現を見ていきましょう。

警戒と怒り、ネガティブな感情

慣れない物音や気配で、それまで静かにしていたウサギが、突然ケージ内で走り回ることがあります。水道を出したり、傘を開いたときなど、危険と勘違いして驚くのでしょう。水道などは頻度が高いので徐々に慣れますが、傘の開閉は猛禽類の羽ばたきに似ているためか、慣れるのが難しいようです。電気掃除機やヘアドライヤーなど、使用頻度が低くて大きな音が出るものも苦手なようです。本当にイヤだと、頭を隠すように縮こまったり、足を床に強く打ち鳴らす「ストンピング」を行ったりします。不快な刺激は人間側の配慮である程度は減らすことができますが、どうしても怖がってしまう場面では、「大丈夫だよ」などと声かけしてあげましょう。

少しずつ距離を縮めてリラックス

家に迎えたばかりのウサギは、あまり積極的にちょっかいを出さずに、まずは一緒にいることに慣らしていきます。そのうち人間が危険な存在ではないとわかると、近くにいても警戒しなくなります。さらに慣れると、飼い主の膝にちょこんと前脚を載せるようになってきます。ただし、これは親しみというよりも、家具などと同じ扱いになっただけなのかもしれませんが…。完全に家に馴染むと、手足を伸ばして寝るようになります。起きるときはアクビをしながらネコと同様の伸びもします。ときどきバタンと倒れるように寝転ぶことがあるので、最初のうちは驚いてしまいます。そして、嬉しいときはスキップするように走ったり、真上にジャンプしたりします(欽ちゃん走り?)。さらにテンションが上がると、楕円を描くように高速で走り回ったり、ストンピングもします。

好奇心旺盛、飼い主の気を引きたい

ウサギはときどき、立ち上がって周囲を見回します。本来なら警戒のための行動なのでしょうが、安全が確保された家の中では、好奇心の方が勝っているようです。飼い主の方へ近寄って立ち上がるときは、「何やってるの?」とか「何かちょうだい」と訴えているように見えます。新聞を読んでいたりすると、いかにも「ねえねえ、こっちを見て」というように、端っこを引っ張ってイタズラをすることもあります。場合によっては、ズボンの縫い目などを甘噛みしたり、体を押し付けてきて、ブラッシングやマッサージを要求することだってあるのです。つまり、信頼関係が確立できれば、ある程度のコミュニケーションが可能になります。

慣れないうちは、ウサギの顔は無表情だと思えてしまいます。しかし、そんなことはありません。一緒に暮らしているうちに、微妙な目つきの違いまでわかるようになるのです。たとえば、一日中留守にして帰ったときなどは、明らかに不機嫌というか、スネたような表情をしています。でも、少し経つと「遊んで、遊んで!」とでも言うように、嬉しそうに跳ね回るので、そこが可愛いんですけどね。