エゾシカと言えば私ピッキュウが北海道に行った際、偶然目撃した思い出があります。当時ツアー旅行で摩周湖の観光に行く途中、5~6頭のエゾシカが道路を横切って行きました。いきなり現れたので驚きましたが、バスガイドさんが一番驚いていました。そんなエゾシカですが、最近ではジビエ料理としても人気があります。とはいえスーパーではそんなに見かけませんし、お値段も割高で家庭で料理となると色々手間暇かかりそうなので、外食の方が早いかもしれませんね。さて今回ご紹介するエゾシカですが、野生ではどんな生活をしているのでしょうか。またどこに住んでいるのか、その生態についてまとめましたのでご覧ください。

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エゾ(蝦夷)シカとは

シカ目シカ属の二ホンジカの亜種で、名前の由来通り蝦夷(現在の北海道)のシカの事を言い、生息地も勿論北海道です。日本では二ホンジカの亜種は7種類いますが、その中でエゾシカが最も大きくオスは約100㎏、メスは約80㎏あり、最大で150kg以上になるものもいます。体毛ですが夏は茶色で冬は灰褐色と季節によって変わり、お尻の部分だけは年中通して白色です。

生息域と食生活

エゾシカは山地や低地の森林に生息していて、夏と冬に移動する群れと同じ場所にいる群れがあります。また冬は雪の少ない場所で越冬し、道内には約1000か所もの越冬場所が存在します。食生活は季節によって違い、夏は牧草などで冬になるとササや樹皮、農作物を食べる事もあります。一日の摂取量は2~5kgとかなりの大食いっぷりです。シカの中でも最大な分、食べる量も最大なんですね。

毎年生え変わる角

オスに限りますがエゾシカの角は春先(4月~5月)に抜け落ち、秋頃には立派な角になっています。オスにとって角は縄張り争いやメスを奪うための武器で、オスのシンボルでもあるのです。なので角が抜けたオスはどこか気弱な感じになります。角の成長は一日に2~3cm、1か月で50~60cmと物凄い速度で伸びます。また成長中の角の中には血液が流れていて、これを「袋角」と言って漢方では薬として加工されています。

エゾシカの増加

明治時代前期に、豪雪や暴風雨によりエゾシカが大量死しました。少なくとも20~30万頭の被害で、原因は凍死ではないかと言われています。また狩猟による減少もあって一時は絶滅の危機にもなりました。しかし環境保護や禁猟などにより徐々にその数を増やしていき、また天敵であるエゾオオカミの絶滅もあって、平成22年度には推定で66万頭もの数になり戦後最大となっています。

エゾシカによる問題と対策

1990年代からその数が増えたことによって様々な問題も起きています。農林被害が最も深刻で、被害総額は40億円以上にもなります。またエゾシカの採食による森林の生態系の変化・交通事故・感染症・人・ペットへの攻撃などもあります。対策として狩猟や罠による捕獲、侵入防止柵の設置などが行われています。またオオカミを放つという案もありましたが、人や家畜への攻撃を考えて現在は導入されていません。

まとめ

いかがでしたでしょうか。エゾシカの生態や生活、歴史や現状をまとめてみましたが、今や害獣扱いにされている感じが悲しいですね。何とかうまい具合に生態系のバランスが取れればいいのですが・・・難しい問題です。