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はじめに

ボールや投げ輪などを巧みに使い、素晴らしいバランス感覚をみせるアシカのショーは、水族館やマリンパークの演目のなかでも大きな盛り上がりをみせます。また、のんびりとうたた寝をしている姿は微笑ましいものですね。それでは、館内で飼育されているのではなく、自然のなかにいるアシカはどのようなくらしをしているのでしょうか。ここでは、野生にいるアシカの生活や生態についてみていきましょう。

アシカとは

ひとくちにアシカといっても、分類上その定義はさまざまです。アシカという名前のつくものでも、カリフォルニアアシカやガラパゴスアシカ、オーストラリアアシカにニュージーランドアシカなどがあります。同じ海洋生物ですが、生息場所の違いや、分類学および系統学的にも異なるグループのため、生活や生態も変わってきます。ここでは、マリンパークなどで実物をみることができる、カリフォルニアアシカにフォーカスをあて生活や生態をご紹介します。

カリフォルニアアシカ

アラスカ南東部からメキシコの中央部辺りの沿岸部に生息し、カリフォルニア湾など暖かい地域で繁殖をおこないます。体長はオス・2.2~2.4m、メス・1.8~2m、体重はオス・250~350kg、メス・80~110kg。体は泳ぐために適した紡錘形で、四肢には5本の指があり厚い水かきがついています。

潜水と捕食

のんびりと水面に顔をだして泳いでいる姿に似合わず、泳ぎと潜水が上手で水中では時速25~30kmほどの速さで泳ぎ、潜水時間も最長で約15分程度潜ることができます。
イカやタコなどの軟体動物のほか、いろいろな魚類や貝類が捕食の対象です。また、多くの魚が集まる河川にも姿をみせることで知られています。

繁殖と子育て

繁殖は5月~8月にかけて、アメリカ合衆国のカリフォルニア半島でおこなわれ、カリフォルニア湾が繁殖地として有名です。一夫多妻のハーレムを作り、オス1頭に対してメス5~20頭ほどで形成されます。一般的に1度の出産で1頭が生まれ、体長は50~75cm・体重は5~6kgほどです。育児はメスが担当し、食べ物を捕まえにいっているあいだ、子供だけのグループ作り親を待ちます。狩りから戻ると親は鳴き声を上げ子供を呼び、子供も親の声をちゃんと覚えていて反応します。成熟性、大人のアシカに成長する期間は、オス・メスどちらも4~5年ほどです。

おわりに

ここまで、野生にいるアシカの生活や生態についてみてきました。野生における寿命は最長で17年ほどですが、かつては乱獲により絶滅が危惧されるほど、生息数が減少しました。現在は安定していますが、油断は禁物です。日本海に生息していた、二ホンアシカが絶滅したような歴史は繰り返したくないですからね。