こんにちは!昔動物園で飼育員をした経験がある、動物ライターのタケイヌです。動物園に勤めていました、と言うと動物好きな皆さんなら興味津々だと思います。今日はタケイヌが実際に経験した、動物飼育員の日常をお伝えします。

*あくまでも筆者の過去の体験に基づく内容となっています、現状の飼育施設とは一切関係がありません。

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動物飼育員のオシゴト

まずは動物飼育員の1日のスケジュールをご紹介します。
8:30 出勤~動物舎の見回り
9:00 ミーティング
9:15 作業開始~餌作り・清掃・動物の放牧
10:00 開園(引き続き餌作りや清掃を行いながら、接客等を行う)
12:00 昼休み
13:00 主に特別な作業(餌の仕入れ、動物の馴致や訓練など)
15:00 夕方の餌作り開始
16:00 動物を動物舎に戻す
17:00 閉園
17:30 ミーティング~退勤

意外にも9時~17時の楽なスケジュールだと思いませんか?実は動物に対して、毎日同じ時間に同じ動作で接することで「いつもと違う」変化に気がつき、健康状態やストレスを知ることができます。その為、動物飼育員の仕事は、1日のスケジュールはきっちり決まっていて、残業もあまり無いのです。但し動物を相手にしますので、急な病気などで動物に何かあった際には昼夜関係なく対応しなくてはいけません。筆者も子ヤギの人工保育を行った時には、残業どころかアパートに子ヤギを連れて帰って、夜中3時間おきにミルクを飲ませた事があります。

動物飼育員の嬉しかった話

毎日スケジュール通りに動くとはいえ、動物達を相手にする中で毎日色々な事が起こります。一番嬉しかった話は、やはり飼育している動物が繁殖・出産した時です。筆者が勤めて2年目に、担当していたサルが出産しました。小さな子ザルが、お母さんに必死にしがみついている姿を見たときは、本当に感動して嬉しかったです。動物を飼育する上で、その動物をいかにストレス無く自然な状態で飼育できているかどうかの基準は、繁殖に繋がるかどうかだと言われています。どんなに良い食べ物を与え、住みやすい住居を与えても、繁殖まで至らない場合はその動物にとって何かが不足しているのです。

動物飼育員の悲しかった話

嬉しいことがあれば、悲しいこともあります。一番悲しくて残念だと思ったのは、園内にあるふれあいコーナーのハムスターをケガさせたり、盗んだりされた事です。このようなふれあいコーナーには、子供は喜んで触りにくるけれど、親は興味が無く見向きもしないパターンがあります。そのような親子を見たときには注意するようにしているのですが、初めてハムスターを触る子供さんは手加減を知らずにギューギューと握りしめたり、高いところから落としたり、ポケットに入れて持ち帰ろうとしたりとヒヤヒヤした触り方をします。本来小さな動物はやさしくさわる、という基本的な知識をご両親から伝えて頂きたいところですが、なかなか難しく、動物飼育員としての仕事は飼育するだけではなく、教育活動も必要なのだなと思いました。

動物飼育員の驚いた話

動物園には一般家庭で飼育されるペット動物ではなく、普段触れることのない野生動物が沢山います。
動物飼育員になったことで知った事、驚いたことなども沢山ありました。例えばクジャクはタマネギが好きで、毎日の餌にタマネギのみじん切りを泣きながら作った思い出や、担当していたギンギツネがとにかく生ニンジンが好きで、好んで食べていたなどの発見がありました。その他にも、生まれたての羊の赤ちゃんの蹄は、やわらかくてプルプルしている、馬のオシッコはジョロジョロ大量でいつまでも終わらない!など飼育員として働いている間は本当に驚きの連続でした。

いかがでしたか?お客さんとして動物園に行く目線ではなく、動物飼育員からの目線で動物を見るのは大変なこともありますが、とても面白いです。皆さんも動物園に遊びに行くときは、思い切って飼育員さんに色々質問してみると良いですよ。